ぬけがらの日々
ベッドから起き上がれない。
食事はおろか、気持ちが悪くて唾も飲み込めない。
そんな地獄のような日々が続きました。
今まで当たり前のように出来ていたことが出来ないということは
想像以上に苦痛を伴います。
そして何よりショックです。
この時期の頃の私を両親はのちにこう語ってくれました。
「原因もわからず、日に日にやせ衰えていく我が子を見ているのが辛かった」
「不謹慎だけど この子痩せると美人ね と思ってしまった」と。
この頃はうつ病なんて今の時代ほど認知されていませんでしたから
両親はとても苦悩したと思います。
食事を摂れないので病院に引きづられるように連れて行かれ、
点滴を受けてる最中に医師が訝しげにぽつりと言ったらしいのです。
「これはもしかしたらうつ病ではないか」
うつ病が発覚した瞬間でした。