外の世界と(2)
そうそう、フレンドメール。
掲示板で募集したらさっくり12人集まりまして。流行りってすごい。
私が募集したものは少し特殊で「そのゲームのキャラになりきって話す」…
いわゆる『なりきりチャット』というやつだったんですけども、
私の他にこれをやりたい11人の猛者がいたのは今思うとすごい。
私はそのゲームで一番好きなキャラを名乗りました。
そのままキャラ名を出すとこっ恥ずかしいのでええと…ハナコ(仮)とでもしましょうか。
やばいですね。
この仮名のチョイスに若干の加齢臭がしますね。
まぁそれはともかくとして、
わたくしハナコが立ち上げたフレメ、もちろん多少のメンバーは入れ替わりましたが数年以上続きました。
他のなりきりフレメを見ても結構長続きした方じゃないでしょうか。
さすがにもう消えているでしょうが、スマホが登場する前後までは存在を確認しています。
そして当時16歳だったでしょうか。
うつ病といえど多感なお年頃。
メンバーの中に気になる人がいて、お付き合いなんかを始めたりして。
他の仲の良いメンバーとも郵送で物を送り合ったりするようにもなり、
私にとってのフレメは外と部屋をつなぐ窓のような存在、
心の支え、生活の基盤にもなっていたんですね。
相変わらずごはんを食べるのは自室でしたが
この頃から少しずつ両親と話す機会が出来たと記憶しています。