外の世界と(3)
うつ病になると性欲がなくなる、とか。
このあたりは人によって違うと思うので決して「性欲があるならお前はうつ病じゃない!」とかは言わないであげてください。
風邪を引いた時に「あなたは鼻から?それとも喉から?」みたいなのと同じように
性欲がなくなるというのはあくまでテンプレのようなもので
うつ病も、人によって症状が多少異なったりするものではないかと個人的見解。
当時の私は歳が歳だけに密かに恋に憧れていた部分がありました。
フレメをきっかけにお付き合いを始めた人にうつ病を打ち明けるのは非常に勇気が入りましたが、そういったものに理解があり、あっさりと受け入れてくれて。
家族の他に『理解者』が現れ、少しずつ前向きになれました。
もう来なければいいと思っていた明日に希望を見いだせた。
メールを確認するのが楽しくなり、両親ともその話題で会話を交わすようにもなった。
ただ、
気分的には若干前向きにはなれたけど精神的&肉体的な回復はまだまだ程遠かったです。
やはり吐き気と言いようのないだるさがつきまとう日々。
そしてちょっとしたことで落ち込み、それを何日も引きずってしまう。
さらに、うつ病になる前の自分と今を比較してしまってさらに落ち込むという負のスパイラル。
「こんなはずじゃなかった」
「治るビジョンが見えない」って延々と苦悩してしまう自分すら嫌になってまたベッドから起き上がれなくなったりもした。
そんな状態になってしまった時は、
あんなに楽しみにしていたメールを確認するのも苦痛だった。