私が鬱を克服した話。

20年に渡るうつ病の闘病日記。現在同じ病気で苦しんでいる方、ご家族がうつ病の方の参考になれば幸いです。

初めての神経科

うつ病に関して名医がいるという少し遠くの病院。

私はそこに通院することになりました。

 

薄暗い「神経科」の待合室。きしむ椅子。つきまとう吐き気。

待合室の近くのトイレで吐き気が楽になるまでよく籠もっていました。

トイレの個室だけが私の安らぎのスペースでした。

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私の担当になったK先生はとても優しかったのですが、

当時の私はなぜ自分がこうなったかもわからず、いつもつきまとう吐き気に苦しんでいたので、カウンセリングといったような…特に何かを話すことはありませんでした。

K先生もそれを察してか、毎回聞くのは

「ごはんは食べれてる?夜はちゃんと眠れてる?」くらい。

通院は親と一緒だったので、大事な話は親が代わりに聞いてくれていました。

 

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起きることさえもきつかったので、当時は『通院する』という行動がとても苦痛だったのを覚えています。

「辛くて行きたくない」と泣いて両親を困らせてしまったことも多々ありました。

わがままではなく本当に辛かったのです。

 

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当時、処方されたのは

・コンスタン0.4mg錠

テトラミド錠10mg

 

「不安を取り除いてくれるお薬」と「眠れるようにするお薬」だと

K先生から説明を受けましたが、

当時の私は「心の病気になってしまった…」というショックでいっぱいでした。